仕事始めもすぎ、せっせと仕事に励んでいるなか、思いついて簡単な背景レイアウトの描き方をおさらいしてみようと思います。
自分で考えた描き方ですので、あんまり参考にならないかもしれませんし、一気に進めてる部分もありますので、説明不足の感が否めませんが、一応の参考にしていただければ幸いです。
昔取引している会社のスタッフ(原画・グラフィッカー)が描いたレイアウトを、依頼を受けて添削したことがありますが、気づいたのは意外に原画さんも立ち絵(バストアップ)を気にしないでレイアウトを作ってしまう、ということ。
自分が今までに作っている背景画のほとんどはADVゲームの汎用背景で、立ち絵とのあわせが必要になるため、だいたいの構図は一定の規則があります。今回はそのあたりを簡単な構図の背景レイアウトの作成でまとめていきます。
まず、5ミリ間隔の方眼紙を用意します。今回はラフレイアウトを先に作り、それをクリンナップしていく流れにしていますので、クリンナップ線と区別するために赤鉛筆で作画していきます。
ちょっと見にくいかもしれませんが、まず4対3の大きさのフレームを決めます。
これが画面の基準になるので、注意して描きます。私はPCで4対3のフレームの線をプリントアウトしたものを先に作成し、それをトレスボックスを使ってなぞっています。
せっかくですので、方眼紙の中心と合わせておくと作業が行いやすいです。
4対3のフレームを決めたら、そのフレームの中心線を引きます。
これはあくまで基準線ですので、実線としては使いません。
フレームの中心の水平線のちょっと上(だいたいメモリ2から3個分くらい)に
水平線を引きます。これをアイレベル(水平線)と決めて、すべての基準線とします。
ちょうど三脚を使ってカメラで撮影すると気をイメージすると分かりやすいかもしれません。
アイレベルはカメラの目線の高さを表します。このあたりにするとちょうどキャラクターの立ち絵に合ったレイアウトになります。
今回はまっすぐに見た一点透視のレイアウトを作成しますので、フレームの中心になる垂直線を引きます。この線がちょうどカメラの立ち位置(スタンディングポイント)となります。アイレベルと交差する点が、ちょうど視点の中心に位置し、これが消失点(VP)となります。
・・・細かい透視図法の説明は省きますorz自分もまだまだ説明できるほどではありませんので。一つ言えるのは背景画の作成では、建築パースのような精密な透視図法は必要ではなく、むしろ目測でだいたいこれくらいかなーという程度で十分です。
これで基準となる線・点の位置を決めました。
アイレベルの水平線は目線の高さを表す線です。汎用背景のレイアウトの場合はこの線の高さをだいたい140~150cmと決めるとよいでしょう。
ちょうど平均身長の男性の目線の高さが150cmくらいになりますが、実際に立ち絵を見るとちょっと150cmでは高すぎて合わない事が多いので、自分はちょっと下げて140cmくらいに定めるようにしています。
なんかこの説明だけでずいぶんと長くなってしまいましたので、何回かに分けて説明を進めていきます。
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